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下田をつくる人たち

橋村和徳さん

下田での非日常体験が
日常を豊かにする。
グランピングという言葉が主流になる前から、プライベートキャンプ場を展開している株式会社VILLAGE INC代表の橋村和徳さん。その原点は子ども時代から夢中だった「秘密基地」遊びだったと話します。お客さんに村を作ってもらう、普通とは違うキャンプ場には無限の可能性がありました。
ノート
他県ご出身の橋村さんが下田に拠点を置かれた理由は何ですか?

東京で会社員をしていた頃、「秘密基地」を探そうと思ってヒマを見つけては海沿いをロケハンして回っていたんですね。そもそも僕が生まれ育った佐賀の唐津という港町では、生活そのものがアウトドアでした。小学生の時も、朝学校に行く前に海や川へ行って魚や貝を獲って遊ぶんです。だから僕にとってアウトドアが日常だし、キャンプなんかも当たり前でした。

でも海辺のキャンプ場はだいたいがオートキャンプ場だから、区画された場所に押し込められてキャンプをしなければならない。そんなの楽しくないなと感じたんです。そこで、無いんだったら自分だけのキャンプ地である「大人の秘密基地」を創ろうと。

ノート
伊豆半島の海辺には秘密基地があったんですね。

船でしか行けないような場所を見つけて。自分たちで草を刈り、素っ裸になって男だけで遊ぶわけですよ。そんなことを始めて5年目に地主さんに出会って、正式に借りられることになったんです。最初は後輩と二人で始めたプライベートフェスでしたが、自然の中で火を囲んで過ごすと共通体験が生まれ、噂を聞きつけて年々参加者が増えていきました。しかも参加した人たちが日常に戻った時に活力が生まれるのか、みんなどんどん出世していったんですよ!これはすごいぞと。

そこで僕は35歳の時に会社を辞め、今のアウトドアベンチャーを立ち上げました。 2年かけて一人でゼロから開拓を進めて。1日1組限定の船でしか行けないキャンプ場「AQUA VILLAGE(アクアヴィレッジ)」をオープンしました。まわりに誰もいませんから、いくら騒いでもOKですし、やろうと思えばなんだってできる。だから僕はこの場所を「何もないけど何でもある」と言っているんです。

ノート
橋村さんとLivingAnywhere Commons(以下、LAC)とのご縁はどのように始まったのでしょうか。

株式会社LIFULLの代表で一般社団法人LivingAnywhereの理事でもある井上さんが、REN VILLAGEのゲストに来られたことがきっかけです。サービスを大変気に入っていただき、その後すぐに僕が事業についてプレゼンしたことでさらに意気投合したんですよね。この時に副事務局長の小池さんも同席されていて、LACを下田でスタートしようという運びになりました。

ノート
下田に暮らす人と訪れる人を結ぶ交流拠点「LAC伊豆下田」の立ち上げには橋村さんの関わりが大きかったんですね!そんな橋村さんが考える、これからの働き方とは?

今の時代、いい大学に行って大手の企業に入ってという「こういったら成功ルートだよ」的なものは、もう終わっちゃったじゃないですか。もう学校の先生も親も教えられない時代になっていて、自ら切り開いてもらうしかないと思うんですよね。だから、僕たちにできるのは色々な働き方を見せること。起業も就職もあくまで手段で、成し遂げたいことがあって、それにベストな手段を選べば良いだけだと思っています。

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