2020年8月、コロナ禍で迎えた夏のレジャーシーズン。感染拡大防止対策のルールを整え万全の状態で海水浴場を開設し、多くの人が海水浴やマリンスポーツを楽しむ下田市で、「地域事業創造リーダーシップ合宿 in 伊豆下田」が5日間にわたって開催されました。
下田市では、海、古い町並み、歴史スポット、温泉、新鮮な海産物など、たくさんの楽しみを満喫できます。一方で少子高齢化をはじめ、夏以外の観光資源の不足、若者流出による人材不足・後継者不足、IT化やSNS対応の遅れなど、さまざまな課題も抱えているのが実情です。こうした状況を乗り越え変えていこうと、下田市や地元事業者、地域の人々は一丸となって課題解決に向き合っています。
そんな中、下田市の内から考えるだけでなく、外からの視点も取り入れて課題解決のヒントを得る機会となったのが同合宿です。合宿に参加したのは首都圏にあるコンサルティング企業・人材マッチング企業や団体の方々。期間中、下田市の地元企業や学生などさまざまな人にヒアリングを行いながら、下田市が抱える課題や現状を調査し、課題解決のための事業アイデアを練るという内容でした。
最終日には、合宿中に練り上げた事業アイデアのプレゼンテーションが行われ、市長のほか下田市の活性化を願い日々尽力する地元企業の経営者をはじめとする多くの地域住民が訪れました。プレゼンテーションで発表されたアイデアの数々はまさに、「内にいては見えない、外から見てこその解決策」。下田を知り尽くす人々の知識や想いに、都会の知恵が組み合わさることで、新しい動きが生まれました。「課題とは、伸び代でもある」と改めて認識させられた今回の合宿。アイデアを活かした今後の進展から目が離せません。